研究テーマ

集団の生産性を向上させる形質多様性の創発現象の検証

生物はどのような種でも、種内に遺伝的な多様性が存在します。このような多様性は、時空間的な個体の棲み分けの促進や要求する資源の分散によって個体間の競争を緩和することで集団の生産性や安定性に貢献することがわかりつつあります。一方、種内の多様性が集団全体の生産性を必ずしも高めるわけではなく、単に多様性だけを大きくするのでは不十分であるとも考えられています。集団の生産性には種内の部分的な多様性の総和にとどまらない性質(創発現象)があると考えられますが、どのような条件を満たせば生産性の向上に結びつくのかは不明です。私の研究では、飼育や実験処理が容易なショウジョウバエ類の一種であるオオショウジョウバエを材料に種内多様性と集団の生産性の増減を網羅的に検証し、生物の生産性において創発現象を促す多様性の組み合わせ方に関する基本原理の発見をめざしています。

学会発表

  1. 上野尚久・高橋佑磨「野外のオオショウジョウバエにおける種内変異の多角的定量と個体群動態への影響」第66回日本生態学会,2019年3月,神戸
  2. 上野尚久・高橋佑磨「個体群内で見られる活動性や活動性リズムの変異」第35回個体群生態学会,2019年9月,京都
  3. 上野尚久・高橋佑磨「日周活動の種内変異と幼虫と成虫で一貫しないパーソナリティ」第38回日本動物行動学会,2019年11月,大阪

所属学会(学生会員)

  1. 日本生態学会
  2. 個体群生態学会
  3. 日本動物行動学会
  4. 日本進化学会