高橋の前任地での成果が論文になりました。ニワゼキショウ属の植物は日本に数種が定着しています。これらを材料に種間の性的相互作用とその進化的・生態的帰結についての検証を行ないました。その結果、花色が似ている種の間でポリネーターを介した性的な相互作用(花粉の授受)があることが示唆されました。また、性的相互作用の生じやすい接触帯では、近縁種と異なった花色の個体の割合が増加することがわかりました。これらは、種間の性的相互作用が、花色の空間分布や種の住み分けに影響していることを示しています。
Takahashi Y., K. Takakura, M. Kawata (2016) Spatial distribution of flower color induced by interspecific sexual interaction PLoS ONE 11: e0164381